犬の飼い方マニュアル
わんちゃんは人間と生活するようになってから、雑食動物びなりましたが、本来は肉食獣なのです。でももともと肉食獣だったときも草食獣の内臓中の植物性の未消化物や、骨なども食べていて、肉だけを食べているだけではなかったのです。ですから、肉のみを与えることは決してよいことでではないのです。 ・偏った食事は病気のもと わんちゃんは、飼い主から与えられたものしか食べることができません。偏った食事は肥満、糖尿病などの病気を引き起こします。裏をかえせば、飼い主がしっかり食事管理をすれば、愛犬の病気を未然に防ぐことができます。 わんちゃんの食事を自分で作る場合、体重当たりの要求カロリー量を充たし、栄養バランスもとれていなければなりません。ちなみに成犬の1日の必要カロリーは1キロあたり80〜100キロカロリーで、成長期はこの2倍のカロリーが必要です。 理想なのは、飼い主のお手製の愛情のこもった食事がベストですが、子犬の成長のスピードにあわせた食事を毎日考えてバランスよく調理するのは、非常に難しいことです。 ・ドッグフードを賢く利用 バランスがとれているという点では、市販のドッグフードは総合的な栄養食であり、おすすめです。ドライタイプ、モイストタイプ(半生)、ウェットタイプ(缶詰)があります。また、幼犬用、成犬用、老犬用などライフステージ別に作られているので賢く使いましょう。 |
わんちゃんの成長に合わせて回数、量も変わります。体を作る時期はバランスのとれた食事が必要です。子犬は消化能力が弱いので、1回の量を少なくし、回数を増やします。1回の量は子犬が残さないで食べて、少し物足りないぐらいを目安にしましょう。 ・食事の量はいつも調節 そのわんちゃんの太り具合が適切かどうかを動物病院などで相談して、食事の量を調節します。そうした犬の健康のために、病気でなくてもかかりつけの動物病院などで1カ月に1度は見せるようにしたほうがよいでしょう。 |
・離乳期 小型犬・大型犬ともに生後3週〜2カ月は1日に4回。 ・幼年期前半 小型犬2カ月〜6カ月・大型犬2カ月〜12カ月は1日に3回。 ・幼年期後半 小型犬6カ月〜12カ月・大型犬12カ月〜18カ月は1日に2回。 ・成犬 小型犬13カ月以降・大型犬19カ月以降は1日に1〜2回。 |
・たまねぎ 絶対に与えてはいけません。たまねぎの成分が赤血球を壊し、貧血をおこしてしまいます。 ・濃い汁物 味噌汁、肉じゃが、すき焼きの汁も要注意です。人間が食べるものは、塩分のとりすぎになります。犬は味覚ではなく嗅覚で食べるのですが、濃いものを食べると慣れて味の濃いものを欲しがるようになってしまいます。一般的には犬は人が1日に取る塩分の3分の1までなら平気といわれています。 ・鳥の骨 縦に裂け、その端が尖がったりしているので、口に刺さったり、飲み込んで腸管を傷つけたりするため危険です。 ・香辛料 刺激が強すぎるのと、嗅覚を麻痺させてしまいますので危険です。 ・消化しにくいもの 豆類、イカ、タコ、ピーナツ、しいたけ、こんにゃくなど ・甘いもの 肥満、糖尿病の原因になるので与えてはいけません。チョコレートは中毒を起こすことがありますので注意してください。 |